日本や中国では古来よりナマコを食用として利用した長い歴史があり、日本で主に食用とされるマナマコは体色からアカ、アオ、クロの3種に分けられ、それぞれ地域によって価格差が有ります。
旬は初冬とされ、日本では酢の物として食べることが多く、味よりはコリコリとした独特の食感を楽しむ食べ方をします。
ナマコが歴史に登場するもっとも古い文献で西暦712年に編纂された日本最古の歴史書である『古事記』に【天孫降臨の際、アメノウズメが魚たちを集めて「神に従うか、」と問うたとき、ナマコだけが答えなかった。怒ったアメノウズメはナマコの口を切り裂いた。】と記述がある文化的側面を持ち、また、905年編纂の『延喜式』という書物にも食用にしたとの記述があり、ナマコの食利用法としては1,000年以上の歴史を持っています。
江戸時代には、ナマコは中国(清)への主要な輸出品なって、干しナマコ・フカヒレ・干しアワビは特に多く輸出され、「俵物三品(ひょうもつさんぴん)」と呼ばれた。ナマコを外貨獲得の手段として重要視していた当時の幕府は、日本国内一般市場での流通を禁止し、漁師に対しては増産を厳しく迫った。
(現代において、日本と中国でのナマコ認知度の違いは一方はかつて国内流通を禁じられ、他方では広く食用として利用されたという社会的背景が有った物と思われるが、当時の日本でも一部、公家、大名などへの献上品他もナマコ嗜好者がいたものと思われ、レアーな嗜好品としての人が好んで食していたと類推できる。それと同時に、流通が禁止されていた理由と相まって、複雑な調理をせずに生食による簡易的調理法で食する習慣が生まれたと、或いはそのため手の込んだ調理法が日本では発達しなかったと考えられる。)
又、ナマコは和歌や俳句の題材にも選ばれ、俳句では冬の季語とされ「生きながらひとつに凍るナマコかな」(松尾芭蕉)、「安々と海鼠のごとき子を産めり」(夏目漱石)など、多くの文人、歌人たちにより様々な作品が残されている。
生食が中心の日本に対し、中国では乾燥させた干しナマコとして利用し、煮炊きなど調理をして食するのが一般的で、煎海鼠、海参(ハイシェン・ハイサン)と言い、現在でも精力剤、風邪防止薬、美肌効果(皺取り)、抗老齢化(アンチエイジング)、生活習慣病防止薬などに効果があるとして食されており、日本でも古くは体内の虫殺し、肝臓への薬効、痰の除去などに効果があると言われてきました。
ナマコは漢方薬として古くから滋養強壮、皮膚病薬として用いられてきましたが、中国語でナマコを指す「海参(ハイシェン)」は、その強壮作用から「海の朝鮮人参」との意味で付けられた名前であります。朝鮮人参の主要薬効成分であるサポニン類は、通常は植物の持つ成分でありますが、海生生物ではナマコやヒトデなど一部の棘皮動物にも含まれていることが明らかにされています。
ナマコが持つサポニンの一種・ホロスリンは強い防カビ作用を持ち、白癬菌を原因とする水虫の治療薬として実用化されています。最近、某大学の大学院研究施設では研究段階ではありますがナマコから取り出した、ある成分がガン細胞を駆逐する能力が有るとの研究も進んでいるそうです。
又、他には頭髪の育毛を促す成分の研究もされています。
上段述べた、日本や中国においてナマコにそれぞれの薬効が有って長い歴史の中で食されてきた事実を考察してみました。それは何ら化・科学的な根拠或いは化学構造式も持たなかった古き時代に医薬品として存在し得たことは、先ずナマコ食の1,000年余にも渡る長い食文化の歴史と、多くの人の体験的実証の中から、治った或いは改善した実例が極めて多くあったのであろうということでした。
現代なら、肌ならコラーゲン、関節軟骨ならコンドロイチンとコラーゲンが有効とされることは、メディアの宣伝コマーシャルやこれら商品の販売で明らかであり、殆どの人の知るところであります。
そこで、美肌効果(皺取り)と抗老齢化(アンチエイジング)及び滋養強壮の三点について、ナマコに含まれる成分を明らかにし、合理的な根拠を得ようと研究を開始しました。
近畿大学工学部生体工学研究室(農学博士 渡邉義之氏)にナマコの検体を持込み、実験の結果、コラーゲンの抽出に成功し併せてコンドロイチン等が存在することを知り得ました。また、文献などから検分と検証を重ねサポニンやセラミドも含まれていることが分かりました。
弊社はここで成分抽出の技術も持ちましたが、ナマコが食の長い歴史の中で培ってきた健康への効用ついて合理的根拠を以て証明できたことを、ことさら成分抽出にこだわる必要はないと判断したのです。事実、コラーゲン一つを取ってみても、抽出をし、分子両端の抗原のあるテロペプチド部分をアテロ化で除去し、更にサクシニル化を図ることを経て、酵素処理でコラーゲンペプチドとして、はじめて安全で吸収の良いコラーゲンになります。しかし、この作業を実は人体の消化吸収機関でも行っているのです。
無味乾燥の言い方ですが、成分抽出も人体の消化吸収作業も全てが分子レベルでの化学反応で有るのです。
人体は言い換えれば精巧な化学工場であるといえ、血や肉を造る製造工場でもあり、薬品製造工場でも有ると言えます。
(1)ナマコは主に中国に於いて、精力剤、風邪防止、美肌効果(皺取り)、抗老齢化(アンチエイジング)、生活習慣病防止に良いとされ食されていること。
(2)日本ではナマコの旬以外(初冬前後)、日常的に食べる習慣が無いので、栄養補助食品の形で日常的摂取が可能な商品提供を思いついた。
(3)商品化に向けて、身体によいとされる項目につき、その合理的根拠を実証するため、肌、関節、滋養強壮等に良いとされる成分の抽出実験や文献などを参考にしたデータを集めて、栄養補助食品としての信頼性と安全性を確認した。
(1)ナマコが人の健康によい成分が含まれていることを実証実験等により、その内容を知り得たことにより、商品の信頼性と安全性を自負しております。
(2)ナマコ乾燥パウダーには以下の成分が複合して含まれているため…
当社が行った本製品の日本食品分析センター成績表により、
乾燥ナマコ粉末100g中
・水分 0.7g
・たんぱく質 56.5g コラーゲンを主としサポニンを含む。
・脂質 1.9g ビタミン、セラミドを主とする。
・灰分 28.5g 各種ミネラルを主とする。
・炭水化物 12.4g コンドロイチンを主とする。
・エネルギー 293kcal
以上のことから、人が食するに当たり、磨く(成分抽出など)必要のない原石で有ることから、このまま粉末打錠製品とし、コラーゲンにはビタミンCをコンドロイチンにはビタミンB1、B6、B12を、それぞれの再合成のための誘導体成分として応分の量を添加いたしました。
(ナマコに含まれる上記成分の効用についてはこの後添付する資料を参照。)
当社は食品会社として美味しく味わえる食品を製造販売してきた。
しかし、ナマコには味わうことを犠牲にしても、なお余りある健康への有効性を確認致しましたので商品化しました。
【漁師のナマコ】サプリメントは強いて言うなら身体が健康を味覚し味わう食品であります。
(3)それだけに当社としては商品の健康に対する効用の信頼性や安全性を確認する必要があり、充分な知識を得てきたものと自負致します。
商品の販売を通じて、「健康という幸せを提供する」という企業ビジョンは当社の幸せで有ると考えます。
栄養成分表示 6粒(2520mg)当たり | |||
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タンパク質 | 625.0mg | ナトリウム | 101.3mg |
脂質 | 85.7mg | 熱量 | 5.6kcal |
炭水化物 | 1151.6mg |
配合比表示 6粒(2520mg)当たり | |||
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ナマコ粉体 | 1170mg | ビタミンB6 | 2.2mg |
ビタミンC | 243.2mg | ビタミンB12 | 0.018mg |
ビタミンB1 | 5.6mg | 糖衣部 | 720mg |
結着剤 | 378.9mg |
「漁師のナマコ」をお試しいただきありがとうございます。製品向上のため下記項目にご入力の上送信していただけますよう、何卒よろしくお願いします。